内覧④
内覧が入ってはお断りという流れが3回続き、そろそろ内覧のために当日スケジュール決めて掃除するのも疲れたなと感じていた頃また1件内覧希望の連絡がありました。
今回は夕方からの内覧希望ということでいつもより少し時間に余裕がありました。
午前中に買い物や掃除などいつもの用事を済ませたら内覧希望の方が営業くんとやってきました。
今回は私達より上の世代(どちらかというと親世代に近い?)のご夫婦とお嬢さんの3名でいらっしゃいました。
早速中へ通します。
いつも通りリビングから和室や水回りを見て2階を案内かなと思っていたところ、衝撃的な一言。
「あ〜キレイですねぇ。はい、ありがとうございました。」
え?もう帰るってこと??とビックリしていると、営業くんからがフォローするように我が家のアピールポイントを説明したり和室や水回りに案内していましたが、どこか1つを案内するたびに「はい、ありがとうございました。」と切り上げようとするのです。
結局、特に質問もなく10分もかからないくらいで内覧は終わりました。
出ていかれたあと営業くんから、先程のご家族も今マンションを売却中なのでもしかしたらそちらが動かないと購入には至らないかもしれないですね…。と言われました。
そうか〜そういうパターンもあるのね。
要は私達と同じ状況です。売却しないことには良い物件があっても先に進めないという気持ちは痛いほどわかりますし仕方のないことですが、それでも今回のように明らかに買う意志が見られない内覧はどっと疲れてしまいました。
私は夫に思わず弱音を吐いてしまいます。もう毎回次に繋がらない内覧のためにスケジュールを空けたり掃除をするのが疲れた、と。
夫も今回は少しばかり堪えたらしく、夫婦二人で沈み込みました。
もしかしたら、本当にこの家は売れないのかもしれない…そんな不安が付きまといます。
つづく